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「地方港」の地図記号の由来・意味
地方港の地図記号は、港湾法で決められた「地方港湾」で用いられます。当該地域の海上交通拠点的位置づけの港です。例えば、神奈川県の葉山港、静岡県の熱海港、兵庫県の明石湊など。港域の中央に記号を表示します。東洋のモナコと謳われる静岡県熱海。夏は大混雑の国道135号線沿いの熱海港の地図記号をみてみましょう。

地方港 熱海港の地図記号 ※国土地理院ウェブサイトより
また、地方港の地図記号は、暴風雨のときなどに小型船舶が避難するための港(避難港)も含みます。ちなみに避難港ですが、現在、全国に36港あり、洞輪沢港を除く35港が地方港湾です。
松前港(北海道)、奥尻港(北海道)、えりも港(北海道)、椴法華港(北海道)、宗谷港(北海道)、天売港(北海道)、尻屋岬港(青森県)、深浦港(青森県)、雄勝港(宮城県)、戸賀港(秋田県)、鼠ヶ関港(山形県)、久之浜港(福島県)、名洗港(千葉県)、興津港(千葉県)、洞輪沢港(東京都)、二見港(新潟県)、輪島港(石川県)、鷹巣港(福井県)、下田港(静岡県)、伊良湖港(愛知県)、浜島港(三重県)、柴山港(兵庫県)、勝浦港(和歌山県)、由良港(和歌山県)、田後港(鳥取県)、七類港(島根県)、油谷港(山口県)、上川口港(高知県)、室津港(高知県)、大島港(福岡県)、呼子港(佐賀県)、脇岬港(長崎県)、大泊港(鹿児島県)、古仁屋港(鹿児島県)、安護の浦港(沖縄県)、船浮港(沖縄県)
由来ですが、「船の碇」をイメージし『港』をあらわしています。碇(いかり)とは、船が海の上で止まり時に流されないようにするもの=港のシンブルですね。そんな碇をイメージして作成されており、後述します重要港の地図記号と区別するため、碇に横一本線を描いてます。ちなみに、重要港は二本線です。

地方港の地図記号

葉山港

熱海港