日本全国47都道府県には、地域それぞれに気候や風習、食生活など様々な地域性が存在します。また、そのような地域性を含んだ生活習慣は、平均寿命に大きく影響を与えます。
厚生労働省は、各都道府県における健康状況を調査するため、都道府県別の平均寿命の結果を示す「都道府県別生命表」を数年に1度発表します。
そこでこのサイトでは、2021年にまとめられた2019年の最新の都道府県別生命表を元に、「都道府県 平均寿命ランキング」を作成しました。また2016年には、医療や介護を必要とせずに自立した生活を送れるまでの寿命を算出した、健康寿命も都道府県別に公表されましたので、「都道府県 健康寿命ランキング」も合わせてお楽しみください。
あなたの住んでいる都道府県は何位にランクインしているか、ぜひチェックしてみてくださいね。
都道府県 平均寿命ランキング
では早速ランキング結果を見ていきましょう。まずは、「都道府県 平均寿命ランキング」をご覧ください。
男性・女性に分けてランキングを作成しています。
出典 : 厚生労働省『平成27年 都道府県別生命表』
平均寿命ランキング男性1位は滋賀県、女性1位は長野県
「都道府県 平均寿命ランキング」男性の第1位は滋賀県(81.78年)で、女性の第1位は長野県(87.68年)でした。男性第1位の滋賀県は女性でも第4位に、また女性第1位の長野県は男性でも第2位にランクインしており、どちらもご長寿都道府県であることが分かります。
ちなみに、2015年における日本の平均寿命は男性が80.75年、女性が86.99年であり、いずれも平均を大きく上回っています。
平均寿命最下位は男女ともに青森県、北東北3県は軒並み下位
「都道府県 平均寿命ランキング」最下位の都道府県は、男性が78.67年、女性が85.93年で男女ともに青森県でした。また最下位の青森県に加えて、秋田県(男性46位、女性44位)と岩手県(男性45位、女性42位)も下位にランクインしており、北東北3県が軒並み順位の低い結果となりました。
このように北東北3県の平均寿命が短い原因は、「寒さ」と「塩分濃度」にあると考えられます。昔から「冷えは万病の元」と言われるように「寒さ」は健康に大きく影響し、また東北地方特有の味付けの濃く「塩分濃度」の高い料理は生活習慣病の原因となります。このような背景から、今回のランキングのような結果となったのではないかと考えられます。
都道府県 健康寿命ランキング
続いて、「都道府県 健康寿命ランキング」です。健康寿命は生命表の平均寿命を元に、年齢別の健康な人の割合から算出したものになります。この時の「健康な人」とは、厚生労働省国民生活基礎調査で無作為に選出された国民を対象に取ったアンケートから判断されます。
男性・女性に分けてランキングを作成しています。
出典 : 厚生労働省『第 11 回健康日本 21(第二次)推進専門委員会 資料』
※熊本県は2016年熊本地震の影響によりデータなし
健康寿命ランキング上位には大分県、三重県
「都道府県 健康寿命ランキング」男性の第1位には大分県(73.72年)、女性の第1位には三重県(77.58年)がランクインしました。
山梨県はどちらも、男女ともに健康寿命ランキング2位にランクインしています。しかし驚くことに、山梨県と愛知県は「平均寿命ランキング」においては上位ではなく、全国平均と同じくらいの結果でした。
つまり山梨県と愛知県の人々は、寿命を迎えるギリギリまで元気で健やかな生活を送れている人が多いということですね。
都道府県ランキング
47都道県のランキング一覧や決め方をまとめました。皆さんがお住いの都道府県は何位でしょう?
第一位はどこでしょう? 参考にしてください。
まとめ
「都道府県 平均寿命ランキング」「都道府県 健康寿命ランキング」いかがだったでしょうか。
近年は医療の発展に伴い、年を追うごとに平均寿命・健康寿命が伸びていっています。しかし一方で、平均寿命と健康寿命の差にも注目が集まっており、今後はいかに健康寿命を伸ばしてこの差を埋めていくかということに焦点が当てられています。
医療技術の発展だけでなく、生活環境も改善されて、より多くの人々が健康で長生きできる世の中になっていって欲しいですね。