世界217ヵ国の高齢化率ランキング 日本は何位？

この記事では、世界の高齢化率（高齢者人口比率）をランキングで紹介していきます。（統計値2023年）

高齢化は今や日本だけの課題ではなく、世界が本腰を上げて取り組むべき課題となっています。この記事で取り扱う高齢化率は、総人口に対する65歳以上の人口の比率でランキングを作成しています。平均寿命が伸びて、少子化が進む中では、高齢者を65歳以上に定義することに違和感が出てきます。高齢者の定義も今後変更されるかもしれませんね。

高齢化率をみると、モナコが第1位(35.79%)、日本が第2位(30.07%)となっています。人口10万人当たりの百寿者の数では、日本が約73.74人で世界1位となっています。2位はイタリア（約41人）、3位はアメリカ（約22人）、4位は中国（約3人）、5位はインド（約2人）です。モナコは総人口が少ないので、高齢者の割合が高くなってしまうという現状があります。残念ながら日本は、人口の多い先進国だけで見ても、特に高齢化率が高いのがよくわかります。

高齢化の問題は、働き手不足、医療費、総人口、経済衰退など多くの問題の根幹となります。世界の各国の共通課題として、国々が手を取り合って問題解決に向けて対策をとっていくべきです。

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世界データランキング

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世界　高齢化率ランキング　上位各国と日本

高齢化率を第1位～第5位までランキング形式で紹介します。

第1位　モナコ

高齢化率　35.79%

世界第1位に高齢化率が高いのは、モナコです。日本を抜いていきなりトップとなりました。モナコは総人口が少なく、居住者の4人に3人が世界から集まったセレブだという現状があります。そのため、総人口に対する高齢者の割合が高くなってしまいます。税制の優遇措置や世界トップクラスの治安の良さが人気で余裕のある高齢者が多く生活している結果でしょう。

第2位　日本

高齢化率　30.07％

日本は世界でもトップクラスの高齢化率が高い国です。1950年には4.9%だった高齢化率は上昇の一途を辿り、現在は30.07%となり最高記録を更新し続けています。その一方で人口は減少し始めており、団塊の世代が75歳を迎える2025年には65歳どころか、75歳以上の人口が全体の18%となる予想です。4人に1人が高齢者という現実を抱える日本は、早急な対策が求められます。元気で自立した高齢者作りとともに、子どもが産みやすく、育てやすい環境を整えていくべきでしょう。

第3位　イタリア

高齢化率　24.46％

イタリアは日本に次ぐ高齢化率の高い国です。先進国であるイタリアの高齢化の問題は日本と同様に深刻です。課題も日本と同様です。ライフラインが整っているため、女性の社会進出が進み晩婚化が進み、子どもを持たないという選択をするカップルも増加しています。イタリアと日本は、情報を共有しながら対策を取っていく必要があります。

第4位　フィンランド

高齢化率　23.62％

世界で4番目に高齢化率が高い国は、フィンランドです。EUの中でも急速に高齢化が進むフィンランドも日本と同様な課題を抱えています。しかし、日本とフィンランドの違いは、どちらも平均寿命は80歳を超えますが、フィンランドは幸福度が高いという点にあります。幸福度の低い日本はお手本にするべき国です。

第5位　プエルトリコ

高齢化率　23.37％

世界第5位に高齢化率が高い国は、プエルトリコです。プエルトリコの人口ピラミッドを見ると興味深い結果となっています。人口ピラミッドで男性の最も多い年齢が12歳であるのに対して、女性は51歳が最も多くなっています。このように大きな年齢差があるのは、プエルトリコ独特の結果です。60年前のデータと比べて3.72倍も高齢化が進むプエルトリコでも、今後、国の特徴に合わせた対策が必要です。

世界　高齢化率ランキング