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元社会科教師が世界の気候区分の覚え方・試験問題を解説

世界地図 気候

世界の気候区分を覚えるのは大変と思っていませんか。実はちょっとした法則をおさえれば簡単なのです。地球上には様々な気候があり、人々はその気候に応じた生活様式をとっています。これは緯度により太陽光の当たる面積が異なるためで、基本的に高緯度地域になるほど寒くなり、低緯度地域ほど暑くなります。もう少し厳密に言うと、地球は約23.4度傾いて太陽の周りを自転しています。そのため、北半球における夏至の日に太陽が北緯23.4度線上で南中時刻に真上に来ます。

 

また、同じく冬至の日には南緯23.4度線上の南中時刻に太陽が真上に来ます。つまり、赤道は常に地球の真ん中にあるわけではないのです。この北緯、南緯それぞれの23.4線を北回帰線、南回帰線と呼びますが、この2つの線に挟まれた地域が基本的に熱帯となります。これを中心に高緯度方向に向けて温帯・冷帯・寒帯と気候が変わって行くのです。しかし、それだけではありません。緯度の他に気候に大きな影響を与えるものは海抜(標高)、海流、陸地などです。これらを組み合わせて、しっかり覚えましょう。

 

 

 

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世界の気候区分の種類と特徴

世界の6つの気候

 

まず初めに、世界の気候区分を6種類に分類し簡単に説明します。本当に一言の解説ですが、雨温図の読み取りで非常に重要になってきますので、しっかり頭に入れましょう。

 

 気候帯 気候区 特徴
熱帯
熱帯雨林気候 一年中気温が高く、降水量が多い。
サバナ気候 一年中気温が高く、雨季と乾季がある。
温帯 温暖湿潤気候 一年中気温が高く、降水量が多い。
地中海性気候 一年中気温が高く、雨季と乾季がある。
西岸海洋性気候 一年中気温が高く、雨季と乾季がある。
冷帯 冷帯(亜寒帯)気候 冬が非常に寒く、夏は気温が上昇する。
寒帯
ツンドラ気候 夏が短く、育つ植物はコケ類などわずか。
氷雪気候 年間を通して雪、氷に覆われ、植物は育たない。
乾燥帯 砂漠気候 一年中気温が高く、降水量が多い。
ステップ気候 一年中気温が高く、降水量が多い。
高山気候 緯度が同じほかの低地に比べて気温が低い。

熱帯気候

「熱帯気候」の地域

「熱帯気候」の地域

 

1年を通して高温多湿。最低でも基本は18度を下回りません。夕方にはスコールと呼ばれる激しい雨が降ることもあります。赤道を中心として、およそ30度付近までに広がっています。

 

熱帯気候に含まれる気候区分
熱帯雨林気候…一年中気温が高く、降水量が多い。
サバナ気候…一年中気温が高く、雨季と乾季がある。

 

【熱帯】熱帯雨林気候

熱帯雨林気候のイメージ

【熱帯】熱帯雨林気候の特徴

赤道付近に分布し、1年を通じて高温で雨の多い気候です。植生は熱帯雨林です。緯度のみから判別できるので簡単です。

一年中気温が高く、降水量が多い。広大な広葉樹の密林が広がり、多種多様な動植物が生息している。

雨温図

主な地域
シンガポール、マレーシア(クアラルンプール)、アフリカのコンゴ川流域、南アメリカのアマゾン川流域など。

 

【熱帯】サバナ気候

サバナ気候のイメージ

【熱帯】サバナ気候の特徴

熱帯雨林気候の周囲に分布する気候。熱帯雨林気候との違いは、雨季・乾季に分かれていることです。

地軸の傾きの都合で太陽の角度が夏と冬で異なるため、海水面温度が変わり、降水量の多い時期と少ない時期に分かれます。雨温図の読み取り時には注意しましょう。

植生はサバナ(サバンナ)と呼ばれる背の高い草や樹木が茂る草原。

雨温図

主な地域
タイ(バンコク)・ベトナム(ホーチミン)・インド・ブラジル・オーストラリア(ダーウィン)・コンゴ民主共和国など。

温帯気候

「温帯気候」の地域

「温帯気候」の地域

 

日本の大半が位置している気候です。中緯度地域(およそ30度~40度)で多く見られ、四季があり、基本的に夏の降水量が多くなり、気温、降水量をグラフにすると、北半球では山型になります。四季が反転する南半球では当然、谷型となります。多くの先進国が位置し、我々にも密接に関係している温帯の気候。種類分けも少々複雑で、試験に出題されることが非常に高くなっています。しっかり覚えましょう。

温帯気候に含まれる気候区分
温暖湿潤気候…季節がはっきりしていて気温や降水量の変化が大きい。
地中海性気候…夏は乾燥、冬は雨が多い。
西岸海洋性気候…一年を通して気温・降水量の変化が少ない

 

【温帯】温暖湿潤気候

温暖湿潤気候のイメージ

【温帯】温暖湿潤気候の特徴

まずは、日本も属している温暖湿潤気候です。中緯度地域の大陸東岸に主に分布する、一般的な温帯の気候です。

大陸の東側というのがミソであり、冬に大陸から吹く、また夏に海から吹く季節風の影響を多く受けます。そのため、夏は降水量が多くなり、冬はやや乾燥します。当然、南半球では逆になります。

雨温図

主な地域
日本(東京)・アメリカ(ニューヨーク)・アルゼンチン(ブエノスアイレス)・オーストラリア(シドニー)など

 

【温帯】地中海性気候

地中海性気候のイメージ

【温帯】地中海性気候の特徴

夏に降水量が少ないという、ちょっと変わった気候です。名前の通り、主に地中海沿岸部の見られる気候です。

夏の乾燥に強い、オリーブやぶどうが栽培されています。また、夏に雨が降らない為リゾート地としても栄えている場合があります。

地中海南側にはサハラ砂漠が存在し、地軸の傾きの都合で、この乾いた空気が夏に流れ込み、夏の降水量が少なくなっています。

雨温図

主な地域
地中海沿岸のヨーロッパ、アフリカの各地域など
※例外的にオーストラリア(パース)・南アフリカ(ケープタウン)、アメリカ(ロサンゼルス)も、同様の理由で夏の降水量が少なく、地中海性気候に含まれていますので覚えておきましょう。

 

【温帯】西岸海洋性気候

西岸海洋性気候のイメージ

【温帯】西岸海洋性気候の特徴

中~高緯度地域の大陸の西海岸に見られる気候です。

基本的に温暖湿潤気候に似ていますが、夏にそこまで雨は降りません。それよりも、この気候の特徴は、緯度が高い割に暖かいということです。

これは、沿岸を流れる暖流、及び偏西風によるものです。

雨温図

主な地域
イギリス(ロンドン)・オランダ・スウェーデン(ストックホルム)・フランス(パリ)・アメリカ(シアトル)・カナダ(バンクーバー)など。※いずれも北緯40度以上でありますが、冬でも0度を下回らないこともあります。植生はブナなどの広葉樹林です。
※地中海性気候と共に、試験によく狙われますので注意しましょう。

冷帯気候

「冷帯気候」の地域

「冷帯気候」の地域

冷帯のイメージ

冷帯気候の特徴

北緯40度以上の北半球のみに存在する気候です。これは南半球には、冷帯にあたる緯度に陸地があまりない為です。

日本で言うと、北海道がこれに当てはまります。夏と冬の寒暖差が大きく、冬の月平均気温は0度を下回ります。

雨温図

寒帯気候

「寒帯気候」の地域

「寒帯気候」の地域

寒帯のイメージ

寒帯気候の特徴

およそ60度以上の高緯度地域にみられる気候で、1年中又は1年の大半が0度以下となる気候です。人間の生活にはかなり厳しい環境で、樹木の育成が見られない場所もあります。地域は限られています。

雨温図

主な地域
代表的なものはアラスカ、南極大陸、グリーンランドなどですので、覚えてしまいましょう。
特に南極・北極の気候は氷雪気候と呼ばれます(それ以外はツンドラ気候)。

乾燥帯気候

「乾燥帯気候」の地域

「乾燥帯気候」の地域

年間降水量が250㎜以下の地域です。雨が降るには、温かい海流(暖流)からの湿った風が必要です。しかし、その風が高い山脈などに遮られる場合、また海から遠い内陸部では湿った風が入らず、乾燥した気候となります。また陸地は温まりやすく、冷めやすいという特徴があるため、昼と夜の寒暖差が激しいという特徴もあります。

 

乾燥帯気候に含まれる気候区分
砂漠気候…昼夜の気温差が大きく、雨がわずかに降る季節がある。
ステップ気候…昼夜の気温差が大きく、年間を通して雨がほぼ降らない。

 

【乾燥帯】砂漠気候

砂漠気候のイメージ

【乾燥帯】砂漠気候の特徴

年間降水量、250㎜以下の気候です。そう言われてもピンとこないかもしれませんが、ほとんど降らないと考えて差し支えありません。雨温図を見ても一目瞭然です。植物はオアシスを除いて、ほとんど生育できない為、岩場や砂漠が広がっています。

何故雨が降らないのでしょうか?それは水分をもたらす広い海から離れて居たり、あるいは高い山脈によって、海からの風が遮られることによるものです。

雨温図

主な地域
エジプト(カイロ)、サウジアラビア(リヤド)、イラン(バグダード)、アメリカ(ラスベガス)、ペルー(リマ)、オーストラリアの内陸部などです。

 

【乾燥帯】ステップ気候

ステップ気候のイメージ

【乾燥帯】ステップ気候の特徴

砂漠の周辺に分布する年間降水量250㎜~750㎜の地域です。ステップと呼ばれる樹木のほぼ育たない草原が広がっています。

雨温図

主な地域
モンゴル(ウランバートル)、セネガル(ダカール)、モンゴルの北部、西部の他、アメリカのロッキー山脈の東側、プレーリーやグレートプレーンズと呼ばれるエリアも乾燥帯となっています。

高山気候

「高山気候」の地域

「高山気候」の地域

高山気候のイメージ

高山気候の特徴

温帯では標高2000m以上、熱帯では標高3000m以上の高地に分布する気候です。気温が1年を通じ涼しく、あまり変化はありません

緯度に関わらず存在し、限られた場所になるため、そのまま暗記してしまいましょう。

雨温図

主な地域
アフリカ東部(エチオピア高地)、チベット高原、ヒマラヤ、アルプス、ロッキー山脈、アンデス山脈の各地域が主だった高山気候のエリアです。
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試験に出る!! 世界の気候の分布と詳細

さて、ここからが少し難しくなります。すでに6種類の気候を紹介していますが、実はもう少し細かい区分が可能で、実際の試験にもよく出題されます。それぞれの区分がどのエリアに分布しているのかを抑えなければなりません。基本は緯度により、その分布が決まりますが、高山気候を紹介している通り、赤道に近いアフリカの中央にも涼しいエリアがあるわけです。

 

さらに、海抜よりも気候に影響を与えるのが、地球の約7割を占める海であり、そこを流れる海流です。この先、海流は非常に重要なポイントとなります。それでは狙われる気候をもう少し詳しく見てゆきましょう。

 

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気候区分の確認問題

<確認問題>
次の地図を見て問いに答えなさい。

下のア~エのグラフは地図中のA~Dのどの都市の気候を示したものか、それぞれ選び、記号で答えなさい。(イは『日本国勢図会 2014/15』、他は『理科年表』平成25年版より作成)

問1
熱帯、冷帯、寒帯それぞれについて説明した文章を次から選び、記号で答えなさい。

あ 西アジアや北アフリカに分布し、ステップとよばれる草原では寒畜の放牧で暮らす人々がいる。
い 冬の厳しい気候でロシアやカナダに分布し、南半球にはみられない。
 北回帰線の周辺では大陸の東側に分布、ヨーロッパではより高緯度の地域に分布している。
 主に赤道近くに分布、最高・最低気温の差が少なく、常緑広葉樹が茂っているのが特色である。
 もっとも高緯度の地域に分布し、樹木の育成は少なく、夏には白夜がみられる地域もある。

問2
世界にはさまざまな風が吹き、気候に影響を与えています。ヨーロッパの気候にもっとも影響を与えている風を次から選び、記号で答えなさい。

あ  台風 
い  偏西風 
う  貿易風 
え  季節風

問3
標高の高い地域は、高山気候とよばれる独特の気候になることがあります。
この気候がみられる都市を次から選び記号で答えなさい。


あ 
ボリビアの首都ラパス  
い  イタリアの首都ローマ
う  ベトナムの首都ハノイ  
え  インドの首都デリー


問4
 
次で示した降水量・気温はどの気候を示したものですか。
下から選び、記号で答えなさい。


あ 
西海岸洋性気候 
い  地中海性気候
う  温暖湿地気候  
え  サバナ気候

  1月 2月 3月 4月 5月 6月
気温(℃)
降水量(㎜)
24.8
144.7
23.4
120.5
21.8
144.2
17.8
136.0
14.6
93.8
11.8
60.8
  7月 8月 9月 10月 11月 12月
気温(℃)
降水量(㎜)
11.0
59.9
12.9
6.2
14.6
71.6
17.7
12.1
20.5
127.4
23.2
110.6

(「理科年表」平成25年版より)

<解答>
問1 熱帯-え 冷帯-い 寒帯-お
問2 い 問3 あ 問4 う 問5 え 問6 い 問7 あ

<解説>
問1
あ-乾燥帯の説明 う-温帯の説明

問3
い-温帯(地中海性気候)
う-熱帯(サバナ気候)
え-乾燥帯(ステップ気候)

問4
表は南アメリカ大陸・ブエノスアイリス(アルゼンチン)の気候。
6~8月より12~2月の方が気温が高く、降水量も多いので、夏に降水量が多くなる南半球の温暖湿地気候とわかる。

問5
問題の4大陸のうち、ユーラシア大陸以外の3大陸には冷帯および寒帯がほとんど/全く分布しない(=熱帯・乾燥帯・温帯でほぼ100%)。よってえーユーラシアと判断できる。

あ-オーストラリア(乾燥帯が最も多い)
う-南アメリカ(熱帯が最も多い)
アフリカは消去法でいとわかる。

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まとめ

世界の気候にはそれぞれに要因があり、それを知ればすんなりと頭に入るものです。さらに、ここだけの話、例えばケープタウンの気候を答えなさいという出題はほぼありません。必ずと言っていいほど、地図、それに雨温図とセットになって出題されます。ですので、それぞれの位置と特徴を考えれば答えることが出来るようになっています。世界の気候は決して暗記問題ではありません。考えれば考えるほど楽しいのか世界の気候です。中学受験のパワーアップシリーズで世界・日本の気候について説明してます。合わせてご覧ください。

 

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