学習定着度を測る指標です
これまで、色々な知育玩具や学習法を紹介してきました。遊びながらゲーム感覚で勉強することは非常に良いことです。だからと言って、問題集を解く必要がないと思ったら大間違いです。今も昔も机に向かって問題を解くというのは、勉強の要です。何度も同じ問題を解くことで、わからない問題がなくなり、その知識が確実なものにします。逆に言えば、自分の弱点を見つけるために、問題を解くのです。
ここでは、中学受験(小学生)用、高校受験(中学生)用に分けて、おすすめの参考書・問題集を7つずつ紹介します。
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参考書・問題集を解かなければならない訳
学習をする上で一番怖いのは、覚えた気になっていることです。確かに楽しみながら勉強して、そのときはやった気になっているのです。しかし、いざテストをしたときに、思い出せない。よくあることです。あくまでも最低限の知識を覚えるのが、知育玩具だとしたら、その知識をより強固なものにするのは繰り返し問題を解くことです。
さらには、中学・高校受験で必須となるのは過去問トレーニングです。多ければ10年分、少なくとも5年分の志望校・志望都道府県の過去問を解くことを学習塾では推奨しています。しっている知識をいかに活用するかが問われます。学校ごとに出題傾向というものがあり、その傾向に慣れることが、合格への最大の近道なのです。過去問を演習する時間を作るために学習塾では学校よりも早く単元を進めています。概ね受験半年前、夏休み頃までにはすべての単元が終わっていますので、ここからはひたすら過去問を解くのみです。
中学受験(小学生)用 参考書・問題集おすすめランキング7選
まずは小学生用の参考書・問題集を紹介します。小学生用のこれら書籍は、学校カリキュラムの補習ではなく、中学受験用に特化したものになっているということです。ですので、中学受験を考えていないお子さまには難しすぎる場合がありますので、注意してください。全ての人が通る道ではない中学受験には、特有のテクニックが必要です。小学校カリキュラムだけで、受験問題を解くことは出来ません。何故なら、中学受験の試験問題の範囲は、中学さらには一部高校範囲にも及ぶからです。その分、大手学習塾も多数の参考書や問題集を発売しています。中学受験を考えている方は、参考にしてみてください。
塾業界では長らく、授業の日能研、教材の四谷大塚と言われてきました。確かにその通りで、大手塾の問題集では圧倒的に四谷大塚に軍配が上がっていました。そんな中、サピックスの中学受験というのは、今の年代の親御さんくらいではあまり知名度がないかもしれません。正直、私もそうでした。しかし、そのサピックスが近年、メキメキと実力を伸ばしています。簡単に言えば、四谷大塚と日能研の良いとこどりという感じで、暗記にも偏りすぎ、とは言え考えさせるばかりで、いまいち基本の部分がわからないという両者のマイナス部分を打ち消した素晴らしい教材が作成されています。特に、この白地図トレーニング帳はどんな社会教師でも絶対におすすめするすぐれた日本地理の問題集です。100点以上の日本地図・世界地図・地域図を掲載、地名・都市名やそこで行われている産業などの知識を、地図と結び付けながら、実際に地図に書き込んで学習出来ます。当然、中学入試で必要とされる重要な知識をプロの教師が厳選して扱っています。なお、この商品は受験直前の対策というよりも、日本地理学習の一環として活用すべき本です。
「社会は興味を持てばすぐに得意科目になる」というモットーの中学受験専門塾の経営者が最新の100校分の入試問題を分析して作成。中学入試の独自の分析に基づき、頻出のテーマを“でる順”に掲載しているのが最大の特徴です。左ページの要点では頻出のポイントを暗記、右ページでは入試で問われた“切り口”を学びます。
重要分野の暗記をしながら入試での実践力を養えるので、実力がみるみる上がる構成で、効率的な学習が可能。難関校では図やグラフを使用した問題、正誤問題、論述問題など、合否の分かれ目です。社会は暗記科目と思われがちですが“単純な暗記では対応できない出題”が多く存在します。入試の分析を基に、“ねらわれる切り口”から“発想力がないと解けない問いかけ”まで掲載し、これをやれば入試で“差がつけられる”と紹介されている通り、日常学習から、受験直前の追い上げにも最適な1冊です。Kindle版と通常の書籍版がありますが、書籍版でしっかりと取り組むことをおすすめします。
日能研が発売する受験生定番の問題集です。「入試に必要な最低限の知識」と「確認問題」をコンパクトにまとめた一冊で、憶えておきたい事項をまとめた「要点のまとめ」と、空欄補充・一行題が中心の「ポイント・チェック問題」の見開き2ページで完結する構成となっています。なお、掲載されている問題の多くは、各中学の過去問から引用したものになっており、近年の出題の傾向を幅広く抑えることが出来ます。ただし、あくまでも基礎固めという部分が多く、地理が得意なお子さまにはやや物足りない印象です。ちょっと地理が苦手、果たして覚えるべきことが頭に入っているか怪しいという人向けです。なお、この商品は地理だけではなく、歴史を含めた中学受験社会全ての単元を網羅したものになっていますので、ご注意ください。
現役社会教師が監修。日本の地形など地理入門を解説した地理編Ⅰの続編で、本格的な中学受験の地理の学習内容が網羅されています。具体的には日本の気候・農業・水産業・工業・工業地帯・公害・伝統工業と中学受験に狙われやすい分野に特化しています。特徴はKindle版のみで展開されており、その機能を遺憾なく発揮していること。単語からインターネット上のページにリンクしていたりと、これまでにない学習参考書・問題集となっています。また、各産業のランキングなど、ゴロ合わせで覚えられるようになっていたりと、他ではあまり見られない構成で、一見の価値ありです。
ここからは小学校低学年向けの、中学受験地理の入門書を紹介します。地理はとにかく基本が重要。ここで挫折すると取り返しがつかなくなります。まずは通信教育でもお馴染みのZ会が発売する都道府県の学習用問題集です。都道府県の基礎部分は暗記になりがちですが、そういう単元こそ自学自習に効果があります。都道府県の名前に加えて、各地の主な地形や特産物などを自ら学べます。好奇心が広がるコラムも掲載。つまずきやすいところを中心に、指導のポイント、声かけの仕方などを紹介した「解答・解説」付きで、ご家庭で安心して使用できます。
都道府県を覚えようとしているが、なかなか覚えられない低学年のお子さま向けのテキストです。すみっコぐらしキャラクターと一緒に都道府県が覚えられます。この商品の特徴は、ただ覚えるだけでなく、都道府県名の漢字の書き方も指導してくれる点です。実は、都道府県名、県庁所在地名にはまだ国語で習っていない漢字も登場し、苦戦するお子さまも多く見受けられます。そんな人にぴったりの一冊です。
子どもの食いつき抜群の、大ボリューム学習マンガ、これまでにないスタイルの学習参考書です。マンガ+詳細な地図+重要項目解説で「都道府県」をマスター!都道府県があっという間に身につきます。中学受験で狙われるある「地理・地形」「歴史」「自然」「都市情報」「伝統」「工業」「農業」「漁業」「畜産」「水産」「交通」「名所」「イベント」「グルメ」「文化」など、全ジャンルから重要項目だけをピックアップしているので中学受験の準備にも最適です。地理になかなか興味を持てない小学校低学年のお子さまにおすすめです。
高校受験(中学生)用 参考書・問題集おすすめランキング7選
高校受験は誰もが避けては通れない道です。しかしその分、特に公立高校志望ならば、学校単元をコツコツとこなしていれば、高校受験に理論上は対応できます。
しかし、いざ入試問題を見てビックリする人も多いでしょう。こんな問題やったことない・・・と。ことさら地理科目においてはそれが顕著に思います。
学校ではあくまでも基礎固め、入試本番ではその活用力、応用力が求められます。かなり考えさせる問題が多いです。ですので、ここではランキング形式にはしているもの、実際の入試問題演習用の問題集(1位~3位)と、学校カリキュラムの補習用参考書(4位~7位)に分けて紹介していますので、用途に合わせてご参照下さい。
受験生必携!!旺文社の全国高校入試問題正解。前年度の全国の公立高校及び一部の国立、私立高校の過去問を全掲載している過去問問題集です。誰しもが一度は見たことがあるでしょう。公立高校入試レベルの社会の問題は決して難しくありません。基礎知識さえ持っていれば誰でも解ける問題ですが、出題方法がちょっと特殊です。先ほど書いた通り、いかに自分の知識を活用出来るかで勝敗が決まります。過去問解かずして、ゴールはありません。遅くとも入試の半年前からコツコツといて、わからない問題は放置せず、自分はどこが苦手なのかをよく知り、解きなおし本番に備えましょう。
高校受験社会の記述問題対策本って、実はなかなか無いんです。そんな痒いところに手が届く、記述問題に特化した問題集です。地理の記述問題の答案にはコツがあります。何を聞かれているのか、しっかり問題文を理解しないと、減点ないしは不正解という扱いになってしまいます。難関私立高校を志望する人にとっては心強い1冊になるはずです。
社会が嫌いで後回しにしてきてしまった。もう受験まで時間がない!!という人、この1冊を買えばまだ間に合います。全国高校入試問題正解を発売する旺文社が、最重要ポイントのみを過去問をもとに一問一答形式でまとめました。なお、地理だけでなく、歴史・公民も内容に含んでいます。短時間で入試に直結する重要項目だけを効率よく学習し、点数アップを目指しましょう。
代々木ゼミナール(現Y-SAPIX)の超人気地理専属教師がお届けする、最強の中学地理の参考書。中学教科書に準拠していながら、学校では教えてくれない豊富な内容。それでいてわかりやすい。地理は暗記科目ではないをモットーに、なぜ、どうしてという疑問を引き出し、一人一人に考えさせます。「北海道より北なのに、ロンドンが暖かいのはなぜ?」「インドでIT産業が発達した理由は?」「アメリカがある場所は、日本の“東”じゃない?」
地理を知れば、日本と世界が見えてくる。地理嫌いを地理好きにさせる参考書です。
地理が苦手な人の学校定期テスト対策にバッチリ。読むだけでまるで授業を受け、そして板書を取っているかのような感覚を覚えます。覚えるべきところと理解すべきところをハッキリ示した、ていねいで使いやすく、そして見やすい参考書です。これで勉強すれば、定期テスト90点以上というのは決して単なるうたい文句ではないでしょう。